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こんにちは
今回は素人DIYシリーズとして2020年に作製した、わが家のウッドデッキについて設計から完成までの道のりを公開してみたいと思います。
私はアメリカ映画でよく見る、夜のデッキで静かに酒を飲むシーンに憧れており、マイホームを建てる時はアメリカンハウスのようなカバードポーチ付きのデッキを作りたいと考えていました。
現実的には土地のサイズや予算の関係など夢を実現することは困難でしたが、大きなウッドデッキだけは諦めきれずにそれを作る想定でマイホーム計画を進めていきました。
結果、工務店の提案してきたものは幅1.2m×長さ6mの樹脂製のデッキ、金額が約45万円のものでした。デッキの基礎コンクリートは別途料金です。
正直、1.2mのデッキ幅で何ができるのか想像できなかったし、45万円も払って満足いくものが手に入らないのにショックでした。
この時、「自分で作れば材料費と道具代で安く満足できるものが作れるのではないか」と思い、DIYを決意しました。
私自身は大工の経験はありませんが、義父が元大工だったので、そのアドバンテージがあったのは幸いでした。
この内容を見ることで、初心者でもできたウッドデッキの作り方を知ってもらえてたらと思います。
◆デッキの種類の選定
ここ最近では樹脂製のデッキが主流になってきているようですが、イメージとしては木製のウッドデッキが浸透しているのではないかと思います。
種類としては、【天然木】【人工木】【タイル】の3つに分かれると思います。タイルについてはDIYはできませんが、、
1.天然木・・・自然に育った木から切り出した木材のこと。
木材の種類として「ソフトウッド」と「ハードウッド」に分けられる。
・ソフトウッド
杉やヒノキなど比較的ホームセンターで入手可能な木材。柔らかく加工がしやすい。
安価であるが、耐久性に乏しく防腐処理をしないと数年で劣化する。
・ハードウッド
重く、硬い木材で、耐久性、耐水性に非常に優れている。加工性に乏しく、高価。
ウリン、イペ、イタウバ、セランガンバツなどの種類がある。ディズニーシーのデッキは
ウリン製であり、ウッドデッキの木材としてはハードウッドが適している。
2.人工木・・・近年デッキ材として人気が高まっている人工木(樹脂木、再生木)。
特徴として、腐らない、色あせにくいなど耐候性や耐久性に優れている。
天然木の風合いもあり、メンテナンスがいらないのも人気の特徴かもしれない。
3.タイル・・・タイルデッキは完全にメンテナンスフリーで耐候性、耐久性に優れている。
バーベキューなどの熱や衝撃にも強いので多目的に使用できるのも特徴。
DIYするには高難易度。
各デッキ材の種類について列挙しましたが、私は【天然木ハードウッド】を選択しました。
天然木材を使用したかったのと、メンテナンスを考え耐久性に優れたハードウッドに初期費用をかけるのが一番コストが安いと思ったからです。
もちろん人工木も色々メリットがあるので情報を仕入れながら検討していくと良いと思います。
◆設計図を描いてみよう
1.レイアウトを決める
まずは、ウッドデッキを配置する場所や形状からデッキのサイズを決めていきましょう。
わが家の場合、図のように幅2.5m(ステップ階段の幅40㎝)×長さ6mのサイズで、玄関アプローチが斜めにつくってあるので、そこに合わせて一部斜めにする設計にしました。
2.基礎、土台、床を設計しよう
床板を張るための土台を作る必要があります。土台は床板や人間の体重、物の重さなど様々な荷重がかかるので強固に作る必要があります。
また、床板の厚さにより、土台に使われる根太の配置も変わってきますので、床材の厚さを決めておきましょう。ちなみに私は20mmの床材を選択しました。
縦の黄色い棒が根太になり、床板を支える部分になります。根太間の距離は450mmで設計しました。床板20mmであれば450~500mmの間隔でも床板がしなったりせずに支えれると思います。※実証済み
床板30mmの場合は500~650mmでも大丈夫ではないかと思います。
そして床板の張り方によって根太の配置も少し変わってきます。(床板の端同士をビス止めする時に根太の幅が足りないので2本並べる必要がある)
配置(1)・・・同じ長さで揃えて並べる。非常に作りやすく、設計が楽です。
配置(2)・・・床板を互い違いに張り合わせる。この設計だと5種類の長さの床板が必要で面倒。
しかし、デッキ全体としての強度は強くなると大工の義父は言っていたので、私は
この配置を選択しました。
結果、床板端部のビスを打つ箇所が5列になったので、根太の配置も下図のようになりました。
※デッキの長さが短く、木材が1枚でまかなえるなら根太も1本ずつの配置でもよいと思う
次に根がらみと呼ばれる図の黄色の横棒にあたる部分を入れていきます。
これは束柱同士を連結し、根太を下から支える役目になります。製作する時はこの根がらみを取り付けてから根太を置いていく工程になります。
根がらみの間隔は特に意識していませんでしたが、2.5mの幅があるので、間の2か所入れることにしました。間隔としては800mmくらいだったと思います。
最後に、根太と根がらみの交差するところに束柱を入れていきます。間隔としては900mmの設計で入れました。根太2本ずつの間隔で支える感じですね。
図にあるように、束柱の中に鋼製束を交えてますが、これは単純に木材の節約のために鋼製束を使用しました。(角材は安くないんです)根がらみ材の長さも決まっているので、根がらみを連結するために全部を鋼製束にすることもできません。
こんな感じで基礎、土台、床を設計しました。この時に木材の寸法もある程度計算して、木材の必要数量も出しておくと注文するときに楽になります。何度も発注すると運賃が大変なのでなるべく追加購入なしでいきたいですね。
◆土台の作り方
ウッドデッキの土台は束石(基礎石)、束柱、根太、根がらみ、大引きなどで構成されます。
工法として、束柱を2本の根太で挟んで固定するサンドイッチ工法と束柱の上に大引きを乗せて根太の役割も持たせる大引き工法などがあります。
素人なのでサンドイッチ工法を考えていましたが、ここでも義父からのアドバイスで、下図のように束柱に切り欠きを入れて根太を乗せるようにすることを勧められました。
これは大引き工法に近い形で、上からの荷重に強く、特に私の住んている地域は積雪があるのでデッキに水を含んだ雪が積もると数トンもの重さになることも考えると、この方法が良いと判断しました。
しかし、この方法だと根太の切り欠きを正確に作る必要があり、この切り欠きの高さをすべてそろえなければ床板の水平を出すことができません。
大引き工法と同様の水平だしになるので大引きか根太かコストと手間を考えて選択する必要があります。
後述しますが、これを解決したのがプロが使用しているレーザー墨だし器でした。(義父に借りた)
最終的に土台の作り方は下図のようにします。
- 羽根つき束石を水平に設置する(地面の転圧必須)
- 束柱を垂直に立て、束柱に取付ける
- レーザー墨だし器で切り欠き部の高さを書き出し、図のように加工する
- 根太を束柱に取付ける
- 根がらみを根太の下に設置して束柱に取付ける
- 根がらみに根太を置いて取付け、最後に床材を張る
このような手順で設計をしていき、ウッドデッキを作っていきたいと思います。
次回は、製作に必要な工具類や木材の選定について綴っていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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