こんにちは、ぼびーです。
前回は人工授精から体外受精に入るまでのお話を記事にしました。
今回は体外受精から現在までのお話をしてみたいと思います。
◆ 体外受精への挑戦
2021年2月 先輩のアドバイスや治療方針、自分の気持ちを整理して『永遠幸レディスクリニック』で治療を受けると妻は決心しました。
決めてからはとてもスピーディーでした。生理日が近かったのもあり、2月下旬には採卵手術を行いました。採卵後は強い痛みがあり、それが3日くらい続いていました。私は何もしてあげれることもなく、痛みや不安で寝れない妻をよそ目に普通に寝ていました。申し訳ない。
採卵で採れた卵は4個、全てを顕微授精にして結果を待ちます。
授精の結果、3個授精し、初期杯へ培養成功でした。
そしてそのまま新鮮杯移植する方向になりました。受診してから3週間くらいしか経っていなかったんじゃないでしょうか。とても早かったです。
残りの2つの胚はそのまま培養を続け、1つだけ胚盤胞まで成長した後、凍結保存しました。
移植当日、妻も私も期待と不安が混じった複雑な気持ちでした。移植自体は人工授精と同じような治療だったそうなのですが、妻の感想としては、「先生も看護師さんも優しく、前の病院より全然楽だった」と。心も体もちゃんとケアしてくれるようで、これだけでこの病院を選択した価値があったんじゃないかと思いました。
移植の結果としては、妊娠はしていませんでした。妻としても今回は期待できなかったらしいです。採卵手術からそのまま移植までいったので、卵を受け入れる体ができていなかったんじゃないかとか。
妻は色々調べていたみたいですね。
◆ 2回目の移植
前回の妊娠なしの判定から次の移植備えて、薬を服用して体作りに入りました。
薬の副作用なのか妻は毎日気持ち悪い言っていました。それでも妻は子供の為に辛くても頑張ってくれていました。
そして今回は凍結胚移植となり、2週間後の移植結果はなんと妊娠判定が出ました!
検査当日はお腹が痛いと言っていたので生理痛かと思い、今回も諦めていたのですが、妻も私もビックリしました。
治療開始から2ヶ月も経たずに妊娠でき、病院を変えて良かったと心から思いました。
そして毎週検査に訪れ、エコーに映る我が子が日に日に大きくなり楽しみでした。心音も確認でき、少し早い段階だけど母の日に合わせて私の母へ手紙と写真を送りました。昨年父を亡くしたこともありとても喜んでくれました。
しかし、そんな幸せな時間は突然終わってしまいました。
8週目、このクリニックでの最後の検診でわが子の大きさが変わっていないと言われました。心臓はまだ動いているが、流産の可能性もあるかもと。ネットで情報を見てまわっても良いことは書いてないですよね。
次の日、妻の母の勧めもあり近くの産婦人科へ受診をしましたが、もうわが子の心臓は動いていませんでした。滞留流産だそうです。
私は会社に泊まっていたので妻が一番つらい時にそばにいてあげることが出来ませんでした。
数日後、大量出血の懸念から早急に摘出手術をするようになりました。私は会社を休み、妻を病院へ送ってわが子に別れを告げました。
手術の時は全身麻酔をしたはずなのに妻は意識があったらしく、そのせいか手術中の痛みもあったそうです。ただでさえ辛いのに痛みまでもあるとか地獄だったと思います。
術後は今までのつわりが嘘のように元気になっていました。悲しい出来事でしたが、しばらくは体を休める必要もあり、好きな食べ物を食べに行ったり、治療中は控えていた外出も解禁したりして治療のことを忘れる時間を作るようにしました。
そして7月、二回目の採卵手術に挑むのでした。
◆採卵2回目、移植手術3回目
7月、日本列島は東京オリンピックに沸いていました。私たちはそれをしり目に2回目の採卵手術に挑んでいました。
今回は5つの卵が採れ、すべて顕微授精しました。
そして2日後、初期杯に2つ成功。その数日後、胚盤胞に1つ培養成功しました。
しかし妻は辛い手術したのに1つしか成長しなかったことにとてもショックを受けていました。この胚がダメだったらまた一から治療せにゃいけんのんかと悪い方向へ考えてしまうからです。
8月中旬、今回唯一の胚盤胞を移植しました。結果は妊娠せず。
妻が恐れていた振り出しに戻る結果となりました
◆採卵3回目、移植4回目
9月中旬、私は長期の県外出張に出ていました。
妻から採卵の予定日の連絡がきました。日数的には余裕があると思っていたのになんと台風が発生したではありませんか🥶おかげさまで船の出港ができず予定日に間に合わない可能性が出てきました。
妻はこの周期を諦めたくないと言い、私も妻の気持ちを尊重して、無駄になるかもしれないけど採卵に備えて治療を進めるように伝えました。
案の定、台風で出港延期が続き、採卵の予定日が迫ってきています。
その時、妻から採卵前の検査報告が来ました。採卵日が決まらなかったと。今回は卵が多く育っているらしく、当初の予定より育つのが遅くなってるらしい。
そのおかげもあり、出張から帰ることができ採卵に間に合いました。
妻は言いました。
この子たちは私の帰りを待っててくれたいい子たちだと。今回は上手くいくはずだと。
採卵当日、卵が多く育っているせいもあり、今回は全身麻酔で臨みました。
結果はなんと11個もの卵が採れました。
そして今回は顕微授精8、振りかけ授精2にしました。
しかし、多く採れた代償は大きく、卵巣過剰刺激症候群になりました。数日間は卵巣が痛む期間が続き、日常生活も大変そうでした。この時も私は無力です。
採卵から5日後、顕微授精は6つ、振りかけは1つ 合計7つ胚盤胞まで成功しました。
私は結果報告を聞いて初めて涙が出そうになりました。
妻の辛かった日々が報われ、7回もチャンスを頂けたのだと。もう採卵をすることもないかもしれない。妻を抱きしめ喜びをかみしめました。まだ妊娠していないんですがね。笑
10月下旬、移植手術に臨みました。
採卵を終えた妻にとって移植は特に不安がないみたいでした。あとは11月の妊娠判定に臨むだけです。
今回こそ授かることを心から願います。
◆最後に
私たち夫婦の不妊治療の経過をダラダラと列記しましたが、2年半の治療期間と体外受精、妊娠、流産の経験を記録として残し、いつか「こんなことがあったなぁ」と言える未来が訪れることを期待しています。
不妊治療にかかった治療費の詳細については次回記事にしていきたいと思います。
ありがとうございました。
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